こんにちは。獣医師の山﨑緑です。
9月に入ってもまだまだ残暑が厳しく、大きな台風も近づいてきているようです。
皆様お変わりないでしょうか。
今日は9月1日、防災の日です。
この日には毎年様々な場所で防災訓練が行われる事も多いのではないでしょうか。
近年、動物の防災に関するセミナーや書籍、ホームセンター等での商品の充実などから、ペットの防災対策について社会の意識の高まりを感じています。
ペットの防災対策の一つとしては、マイクロチップの装着が挙げられます。
昨年には犬・猫へのマイクロチップ装着を今後義務化していくという法案が作られました。
ペットショップでペットを迎えられた場合、マイクロチップはすでに装着されている事がほとんどですが、これからマイクロチップを装着したいという場合にはあまり説明が無いので今回ご紹介させていただきます。
(手続き方法は自治体によって多少異なるので、詳細は事前にお住いの地域の行政にお問い合わせください。)
マイクロチップは
このような注射の針の中に装填されています。
針を肩甲骨付近の皮下に注射してチップを挿入(装着)します。
(装着にはマイクロチップ本体の価格とチップの装着代がかかります。値段につきましては当院までお問い合わせください。)
通常治療で使用している注射針よりも少し太いので、当院では太い針を刺す前に局所麻酔注射で痛みを軽減してから処置しています。
全身麻酔では無いので絶食や入院は必要ありません。
チップを挿入したらマイクロチップの情報を読み取るリーダーと呼ばれる機械でしっかりと装着できたかを確認します。
ここまで無事に終わったら、最後のしあげで登録手続き(書類)を行います。
登録は飼い主様にしていただく必要があります。
登録をしないとせっかく装着したマイクロチップの番号が誰のものかわからないままなので、必要な時に照合ができません。
そのため忘れずに行ってください。
登録に必要な書類や、手続き内容については病院でご説明いたしますのでご安心くださいね。
名古屋市では、マイクロチップの装着に対して市と名古屋市獣医師会から合わせて2050円(令和2年9月1日現在)が補助されます。
補助を受けるには補助券を発行していただく必要があるため、お住い地域の保健センターに詳細をお問い合わせください。